手元に届くのは、綺麗に包装した真っ白なパッケージではない。
それは、「古い倉庫の奥深くに長年眠っていた、名もなきデッドストック(死蔵品)を引っ張り出してきた」かのような、風合いを纏った箱がWORKERS LIVIN’の答えだった。
私が惹かれてやまないのは、1800年代中頃のインダストリアルなパッケージである。
労働者のタバコ箱や、無骨な弾薬など。
そこには消費者に媚びるような過剰な装飾はなく、ただ中身を守るための硬いボール紙と、用途を伝えるための無機質な文字だけが刻まれている。
あの埃っぽい倉庫の空気感を、そのままデスクに届けたい。 そう考え、このパッケージは生まれた。
箱の表面には、何十年も誰の目にも触れず眠っていたかのような「時間の匂い」を宿らせている。

無骨な蓋を開けると、主役である道具がワックスペーパーで無造作に包み込まれ、麻紐で十字に縛り上げられている。
効率を考えれば、既製品の綺麗な箱を買ってきて詰めたほうが、どれほど楽か分からない。
しかし、この箱が手元に届き、麻紐を解き、ワックスペーパーの擦れる音を聞く。
細かいことだが、その一連の過程(プロセス)でさえも、当時の名もなき労働者たちが道具を下ろした時の「所作」を、少しでも体現していただければと思うのだ。

コメント