BOOKS
職人と起業家の狭間で。『ヒゲのウヰスキー誕生す』にみる、長く残るものづくりの条件
一人でビジネスを動かすとき、 「マネジメント」、「職人」、そして「起業家」という三つの役割をバランスよくこなすことは至難の業である。 なぜなら、それぞれに求められる「頭の使い方」が根本から異なるからだ。 「マネジメント」は安定と再現性を求... WORK
フィルソン(FILSON)トートバッグの持ち手交換修理。ひび割れた革を姫路レザーで直す
10年以上前に手に入れたフィルソン(FILSON)のトートバッグ。 その堅牢でヘビーデューティーな作りから日常的に酷使してきたが、ついに持ち手(ハンドル)のレザーが限界を迎えた。 手に入れた当時は、革のメンテナンスに関する知識が完全に欠落していた... CRAFT
欠陥と呼ばれた表情。なぜクロムエクセルの「茶芯」に惹かれるのか。
なぜ、これほどまでに「茶芯」に惹かれるのか。 記憶を辿ると、かつて読んだある雑誌の特集ページに行き着く。 そこに写っていたのは、80年代から90年代初頭にかけて製造されたレッドウィングのエンジニアブーツだ。 持ち主に徹底的に履き込まれた黒い表面... BOOKS
沈黙と血の儀式。『聖なる木の下へ』が突きつけるインディアンの真実
私たちが「インディアン」という言葉から連想するものは、大抵が決まりきっている。 頭には立派な羽根飾りを纏い、馬を駆って大自然と共生する誇り高き戦士。 あるいは、どこか神秘的でロマンチックな部族の姿だろうか。 しかし、『聖なる木の下へ アメリ... CRAFT
古い倉庫から発掘した「デッドストック」を思わせる梱包
手元に届くのは、綺麗に包装した真っ白なパッケージではない。 それは、「古い倉庫の奥深くに長年眠っていた、名もなきデッドストック(死蔵品)を引っ張り出してきた」かのような、風合いを纏った箱がWORKERS LIVIN'の答えだった。 私が惹かれてやまない... THINK
朽ちたモノを蘇らせる。それは「エコ」ではなく、ただの衝動。
修理、レストア、リメイク、リフォーム…。 モノを長く使うための言葉はいくつもある。 「もったいない」「まだ使える」。 日本人としてDNAに刻まれたようなその美徳は、確かに自分の中にも存在している。 捨ててしまうのは簡単だが、直して使うことには確... BOOKS
消費されるアイコンと、泥臭い情熱の記憶。
雑貨屋の隅で揺れるTシャツや、壁に貼られた色褪せたポスター。 今やポップアイコンとして都合よく消費されているその顔の裏側に、どれほどの熱と血が流れていたのか。 『チェ・ゲバラの遥かな旅』 戸井十月 スマートフォンの画面をスクロールすれば、世界... THINK
なぜ僕らは、“Made in USA”の無骨さに惹かれるのか。
手元にある古いアメリカ製の道具を眺めながら、ふと思うこと。 冷静に見れば、ステッチの幅は不均一で、素材の表情にも荒々しいムラがある。 本来なら「粗い」と判断されてもおかしくない作りだ。 しかし、なぜかそれがことごとく「味」や「迫力」という言... THINK
ただ所有しているだけでは、「一生モノ」とは呼べない。
「一生モノ」。 世の中に溢れている言葉だが、ふと、それは一体何なのだろうかと考える。 多くの人は、「絶対に壊れない、頑丈なもの」を想像するかもしれない。 けれど、どんなに堅牢な素材で作られていても、使えば必ず傷み、擦り切れ、形を変えていく。... THINK
「渋さ」という、遅効性の美学。
ふとした瞬間に、「渋いな」と口をついて出ることがある。 使い込まれた古い道具を見たとき。 誰かの、決して媚びない静かな選択を知ったとき。 「かっこいい」とも「美しい」とも少し違う。 派手さはないのに、なぜか深く記憶に残り、圧倒的な存在感を放...
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